月明かり輝く夜。丑三つ時。


わたしはアパートの一室にそっと忍び込んだ。


わたし紗美、吸血鬼。


美女の生き血を吸って生きているのです。


今宵の獲物は・・・っと。


いましたー!可愛いほっぺのその人は寝息を立てて眠っています。


足音を立てないようにそっと近付く。


白い首筋に牙を立てる。


はむはむ、はむはむ~。


ガバッ!


突然唯が目覚めて、顔面パンチされた。


鼻血が出た!


「輸血して~。唯ちゃんわたしと同じA型でしょ」


「やだよ」