「何か紗美さんって自分の妹みたい」


すももを食べていた時に、唯がふいに言った。


「どこが?」


「酸っぱいの無理して食べてるとことか、すぐ泣くとことか」


「お姉ちゃーん」


わたしは両手を広げた。


「無理。年取ってるし」


「じゃあ、恋人ということで」


「ありえない。こんなの恋人だったら死ぬ」


「何かおかーさんみたい」


「唯ー」


「こんなのおかーさんだったら死ぬ」