(あ、けーたい‥) 机の上に置いてある携帯に目を向ける。 ランプが点滅していた。 (朝から誰なんだろう?) 一気に現実に戻された。 『今日も帰れそうにないからよろしくね。母』 慣れてるよ、こんなの。 いちいち心を乱されたりしてたらきりがない。