2011年6月2日

その日は天気がひどく、最低なことに雨まで降りだした。

これぐらいがちょうどいい―――


僕のシナリオのフィナーレに相応しい。


今日僕は学校で革命を起こすのだ!


この桜宮北中学校で!素晴らしきシナリオの革命を!


事の始まりは5月12日――――

2週間前のことだ。




もうすぐ夏だと悟るように、5月の太陽は陽を照らしていた。

この時彼、綾瀬義人の頭の中ではある計画が考えられていた。

それが『革命』だ。

まだ彼の脳裏には序章しかない。


計画に必要なものを得てないからだ。

彼は今それを探している。素晴らしきモノを!