「ここだよ」

女はそういうと車からおりた。

僕も車からおりた。

とても大きな家だった。

僕と女は、家の中に入った。

外から見たらとても綺麗な家だったけど…
中は倉庫みたいな感じだった。

「武?何処?」

女は市川を呼んだ。

「梅。おかえり。 こんにちは。旬君」

ニヤッと笑った市川の言葉に違和感を感じた。

「梅?」何処かで聞いた名前だ。