「おちついて聞けよ。お前の妹さんが…亡くなったって…」

先生の言葉がよく理解できなかった…

「え?冗談…で…すよね?亜里沙が??亜里沙が??」

「おう。自転車に乗ってたときに、トラックがつっこんできたそうだ。」

「そう…ですか。」

「カバン持って帰る用意しとけ・・・」

「はっはい。」

朝、普通に自転車で学校に行ってた亜里沙が…
笑美とご飯を食べることが楽しみだった亜里沙…
まだ中学2年なのに…

僕は教室に入った。

「旬?どうしたの?」
笑美が心配そうに僕の顔をのぞきこんだ。

「亜里沙が…死んだって…交通事故だって…」

僕は声を震わせて言った。

「亜里沙ちゃんが…私も行く!」

笑美も泣いていた。

「笑美は優しいな。亜里沙も喜ぶよ,,,」

笑美も、おふくろの車に乗り、病院に向かった。