そして、僕は家に帰った。

「おすっ!お邪魔してるねぇ」

家にはカナメさんがいた。

「久しぶりです。亜里沙のお参りですか?」

「うん。仕事で命日の日も行けなかったから。」

「そうすか。ありがとうございます。」

僕は、お礼を言って、自分の部屋にカバンを置いて、
カナメさんを、ガソリンスタンドまで送って行った。

「ありがとねぇ。」

カナメさんは笑った。

「いえいえ。こっちこそ、ありがとうございます。」

「うん。笑美ちゃんと、頑張れよ。」

「ありがとうございます。」

僕は、そう言って、家に帰った。