「それじゃあ、私がしてきたことは意味がないじゃない…。
今更、引き下がれない…。」



「今止めれば大丈夫。やり直せるよ。安心して。」



私がそうする…。



「優奈!!」



優子さんが叫んだ。



「私は、貴方のことを忘れたことは一度もない!!お願いだから宝は杏樹様に渡して…。」



「…………………わかったわ。」



そういって優奈さんは私に宝を渡してきた。



渡してきたのは黒水晶で作ったスティックだった。



「優奈さん、ある方とは誰なの?」



「私からは話せないの…。
でも、もう関わらないわ。」



「それがいいわ。」



それじゃあ早速…、



「次は古狸の一掃の番だよ!!
旦那さん、長の所に案内して。」



「わかりました!」