「これくらいやったって平気だから!つーか、やられて当然。」



「私、知らんぷりする…。」



「俺も沙羅と知らんぷりする。」



「…俺も。」



父様なんか怖くないから~。



何怯えてるんだか…。



スティックを握ってテレパスを唱える。



「とにかく送るよ。
"テレパス!!"」



テレパスを唱えて、父様を頭の中で呼びかける。



<父様!!>



<杏樹か?>



<今、一つめの宝の回収終わった。
今から父様の頭の上に送るね♪>



<えっ!?それはやめてよ!!>



<問答無用!!>



スティックを宝の方に向ける。



「"白魔法、瞬間移動!!"」



シュンッ!



そう音をたてて宝は消えた。