「でさー、宝はどこから探すの?」



沙羅が肝心なことを聞いてきた。



「まだ決めてない。」



「はあっ!?」



「だって詳しくは聞いてないからさ…。」



「言い訳になんないだろ、それ。」



星斗までにも文句言われた。



「だってしょうがないじゃん。」



見かねた紫苑が助け舟を出してくれた。



「杏樹、とにかく国王様の所に行こう。何かわかると思うよ。」



ああ、そっか!



何で思いつかなかったんだろ?



やっぱ私って馬鹿だ…。



「わかった、行こう…。」