「父様が考えたデザインだって。」



「やっぱり杏樹のは凝ってるわね。」



「そうかな?」



「うん。」



ちょっと派手だなとは思ったけどね…。





杏樹と沙羅の会話の一方、紫苑と星斗はというと…。



「いいピアスじゃん。」



「国王はすごいな…。」



「俺もそう思う。
ピアス、付けてみろよ。」



「ああ。」



髪の毛から覗く耳にはアメジストのピアス。



杏樹は見て、ピアスってこんなに似合うものなの?と心の中で思っていた。



「かっこいいぞ。」



紫苑は素直な気持ちを伝えた。



「国王様のデザインがセンス良いからだよ。」



「とにかく似合ってるよ。」



「ありがと。」



なんて会話をして、みんなのほほんとしていた。