星斗は沙羅と違って冷静ね。



普段はだけど。



「三人共、部屋に行こう。」



「そうだね。」



「紫苑、行こうか。」



「ああ。」



「では父様、母様。失礼します。」






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場面は変わって杏樹の部屋。



「二人とも、そのスティックは心の中で使わないと思えば形が変わるよ。」



「早速やってみる!!」



「俺もやろ。」



ボワンッ



沙羅の手にはルビーが動くと揺れるチョーカー。



星斗の手にはアメジストのピアス。



沙羅にぴったりなチョーカー。



「かわいーッ。早速付けなよ!!」



「うん!!」



チョーカーを付けた沙羅はすっごくかわいかった。



「似合ってるよ!!」



「ありがとう。
杏樹たちも持ってるの?」



「持ってるよ。」



そう言って、首に掛かっているネックレスを見せた。



「杏樹のもかわいーッ。」