俺の感情によって、時間が動かされる。


それがあまりにも残酷な気がした。


「それでも行くか?」


いったん幸せをつかめば。

手放すとき、現実がなおさらつらくなる。


それでも行きたいか?














「行きたい」





「……」





「希衣に逢いたい」 



そして伝えるんだ、



俺おまえのこと好きだ




「…わかった」


神様がまた、静かに笑う。