「時をこえて恋する少年か」


神様がふっと笑った。

 
「前にも似たような少女を見たな」


そんなことをつぶやいて。



ふわりと、神様が俺のすぐ近くまで来た。

そして抱きしめる。


温かいベールにつつまれた。


「ただし、制限時間はおまえが涙を流すまで」



神様は俺の耳元で、静かにつぶやいた。