「…きっと気のせい」


そんな非現実的なこと、あるわけない。


まさか神様なんて本当にいるなんて思ってない。


だけど。

だけど。



『時間を戻したいか?』



なんでこんなに胸騒ぎがするんだろう。


何だか落ち着かなくてケータイをみた。

時間を確認して、すぐにカバンにしまう。


「……」



変な感じ。

でも気にしてても仕方ない。


俺は再び歩き出した。