「こんばんは!」


翼が来た。


なにかものたりない

三人の夕食。


会話も弾まず

無言で食べる凉・・。


理子は色々話しかけるが

食べ終わると

部屋に戻っていった。


そんな凉を見て翼は


「お兄さん、寂しいんだね。

 きっと、カナエさんのこと

 大切な人だってことに

 気付いたんじゃないかな・・。

 それか、気付き始めてるのかも

 しれないよ。

 だから、自分の気持ちに

 戸惑ってるんじゃないかな・・。」


「・・・そうかもしれないね・・。」


「俺は応援するよ!

 お兄さんとカナエさん!

 そしたら、いつかは

 俺のお兄さんと

 お姉さんになるから。」


「・・え?・・」


「俺、はじめに言ったと思うけど

 そういうつもりで

 付き合ってるから!

 だから、認めてもらいたい

 お兄さんに!」