「ただいま~!」

「お邪魔します!」


理子と翼が帰ってきた。


翼がカナエにと

ケーキを買ってきた。


「わ~ありがとう!
 
 って、私誕生日?」


「忘れてたでしょ!

 私はこれ!」


理子は赤ちゃんのおもちゃ。


「ありがとう~!

 子供のことで

 すっかり忘れてた!」


「で、お兄ちゃんから

 なにもらった?」


「今まで一度も

 もらったことなんてないよ!

 ね~!」


「いらねーだろ

 女にプレゼントなんて

 したことねーし・・。」


「そういえば

 私にもないじゃん!」



これが、四人での最後の食事だった。