理子がバイトを終え

電車に乗ると

その彼を発見した。


理子はチャンスと思ったが

人がいて中々話すきっかけが

つかめず、駅に着いてしまった。


理子が降りると

その彼も降りた。


理子が近づこうとすると

向こうから理子のもとに来て

話しかけてきた。


「また会ったね。

 この駅から乗ってくるの見たから。

 今も気付いてたよ、

 乗ってきたの。」


「あ、気付いてたんですか?

 朝は本当に

 ありがとうございました。

 友達にこのこと話したら

 名前ぐらい聞かなきゃダメじゃん

 って怒られました。」