「こんなことされたら考えない方が無理でしょ?」


「すっごい紳士っ!」


「…だよね〜




「結菜、正直に考えてみなよ。
胸がキュンキュンしたでしょ?」



キュンキュンどころか
ギシギシして吐きそうだった。


昨日、家に帰って考えてたら
疑問ばっかり浮かんできた。


きっとカノジョはいないだろうけど
初対面の私にあんなことするなんて
ケツが軽い野郎なんだなって。


でも優しくて。


私に言ったことは全部ほんとなの?


てゆうか同い年?


あんな時間に何してたの?




でもそんな疑問なんか消えちゃうくらい
嬉しさと恥ずかしさで胸がいっぱいだった。




私…
夏樹って名前しか知らないのに…






「好きになった」