「名前なんて言うの?」


「ゆうな…」


「ねえ、結菜…
なんで黙ってんの?」


「あんたがそんなこと真顔で言うから」


「俺の名前は夏樹。
あんたじゃねぇよ…」




胸の鼓動が速まる。



私は逃げるように目を逸らす。




何なのこいつ!
早く起き上がりたいんだけど!

試すような目で私を見て
目力強すぎなんだけ…

「結菜」