『百花ごめん、別れて欲しい。』




今目の前にはあたしの彼氏、中村くんがいる。



そしてあたしは今中村くんに別れを告げられた。




いきなりの事で頭がついていかない……。



「何で?
そんないきなり」




順調にお付き合い出来てるって思ってたのはあたしだけ?





『だってヤらせてくれないし、キスだってさせてくれないし。


これじゃあ付き合ってる意味ないだろ。』





まただ……



やっぱりと言ったほうがいいだろうか。




この台詞で振られるのは中村くんにだけじゃない。





あたしは無意識に掌をぎゅっと握り締めていた。