結局、私は一晩中寝付けずに朝を迎えた。
同じ朝でも、今日の朝は昨日のとは全く違うものになっていた。
こんな朝でも、世間は何も変わらないし時間は進むのを止めない。
「もう行かなくちゃ…」
私は充血した目をして、なんとか出勤時刻に間に合った。
昼休み中、眠くて休憩室で少し横になろうとした時、ポケットに入れてた携帯電話がブルブルと鳴った。
ようこからだ。
私の心に罪悪感が押し寄せた。
「もしもし。」
「優?今休憩中?」
「うん、そうだよ。」
「昨日のライブ最高だった〜♪ヒロトくん、マジでカッコよくなかったぁ?」
「うん、まぁね。歌上手かったね。」
「あたし、本気でヒロトくん好きになったかも。昨日のライブ見て自分の気持ち、確信できちゃった!」
「そっかぁ…」
それ以外何も言えなかった。
とてもじゃないけど、ようこの幸せそうな声を聞いた今、
“私も同じ気持ちだよ”
なんて言えるはずない。
友情と愛情を天秤にかけてみた。
私はこれらを天秤にかけたこともなければ、かけるべきではないと思っていたのに…
おとといまでの私なら、
きっと答えはでなかった。でも今の私は…。
同じ朝でも、今日の朝は昨日のとは全く違うものになっていた。
こんな朝でも、世間は何も変わらないし時間は進むのを止めない。
「もう行かなくちゃ…」
私は充血した目をして、なんとか出勤時刻に間に合った。
昼休み中、眠くて休憩室で少し横になろうとした時、ポケットに入れてた携帯電話がブルブルと鳴った。
ようこからだ。
私の心に罪悪感が押し寄せた。
「もしもし。」
「優?今休憩中?」
「うん、そうだよ。」
「昨日のライブ最高だった〜♪ヒロトくん、マジでカッコよくなかったぁ?」
「うん、まぁね。歌上手かったね。」
「あたし、本気でヒロトくん好きになったかも。昨日のライブ見て自分の気持ち、確信できちゃった!」
「そっかぁ…」
それ以外何も言えなかった。
とてもじゃないけど、ようこの幸せそうな声を聞いた今、
“私も同じ気持ちだよ”
なんて言えるはずない。
友情と愛情を天秤にかけてみた。
私はこれらを天秤にかけたこともなければ、かけるべきではないと思っていたのに…
おとといまでの私なら、
きっと答えはでなかった。でも今の私は…。