「優ってさー淋しがり屋だろ?」

からかう感じで、笑いながらヒロトが言う。

「ちがうよ。」

「嘘つけ。オレに会えない時、淋しくて泣いてるくせに〜。」

「なによ、それ。泣いてなんかないし!」


否定はしない…。

ここ最近の私は、口のない待ちぼうけに加え、強がりの塊人間だから。


もしも、この世界にあなたがいないなら、私は存在したくない…

もしも、願いが叶わないなら、消してしまいたいあなたとの私を…

ただの淋しがり屋じゃない…

ヒロトにとって、たった一つの一番大切な場所を占領したい。


この痛いほどの気持ち、知らないとは言わせない。


だけど私は、ずるいヒロトより、傷付くことを恐れ何も言えない自分だけをせめていた。