「ヤられる、ように仕向けるって」
「ヤ!??そ、れっていわゆる…レイ…モゴッ!」
大きな手であたしの口はたちまち音を発せなくなってしまった。
「絶対そんなことさせねーから…」
目が、物語ってる。
ほら、そうやって期待させる。もう、あたし、ちゃんとした彼女になりたいよ。
猛が望んでくれるなら。
口から離れる大きな手があたしの頬に触れる。
小さく口をひらいたアンタの口から
一つ。
またひとつ。
あたしの欲しい言葉がこぼれていく。
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