耳元で囁かれる名前にあたしの体が反応してしまう。





何度も、何度も何度もあたしの名前を呼ぶ。





そうやって





あたしの心臓は高鳴っていく。





それを分かっててやってるんでしょ?





アンタの行動一つ一つにドキドキしちゃう自分がいて





制御する真面目なあたしもいる。





そうやってバランスをとってるだけで、重りを外せば、あたしは






「……すっげぇ好き…」







ゆっくりと甘い甘い、今までにない世界に堕ちる。





まどろんだ海に沈む。







ねぇあたしは、アンタに溺れてもいいのかな。






少し夢を見てもいいのかな。