一緒に寝るなんて…
ソレしか考えられないじゃん…ましてや、楠
女遊びの最上級!
「変態?俺が?…今いやらしい想像をしてたのは誰かな」
静かに笑う楠。
薄暗い家の廊下に漂った歪んだ空気。
ドキン…ドキン…
「お前だって期待してんだろ…?すっげー優しくしてやるよ?」
「何言ってんの…冗談言う場所くらいわきまえてよ…」
「冗談で言えるかよ、バカ…別に今じゃなくてもいい」
お互いの沈黙が続いたあと、静かに、そして柑橘系の香りがあたしを包んだ。
「ゎッ…」
やば…やばいって…し、心臓壊れちゃうよぉ…
どうやってもほどけそうにない、うしろから回る腕にゆっくりと抱きしめられていた。
「お母さん達廊下に出てきちゃ…「愛梨…」
え…?