集めきれてない資料がバサバサとまた落ちる。
大量の本を背に追い詰められた形であたしは逃げ場を失った。
「アンタ、リアクション最高♪」
「だからっ…さっきからなんなんで…ンンッ!?」
温かい何かがあたしの唇をかすめる。しかも、何度も。
「こっちも最高じゃん。…ハアっ…甘くて小さくて…」
~~~!!言葉にならない衝動があたしの中を走りぬけた。
嫌だっ!!!!
ドン!
肩を突き飛ばすような形だった。気に食わなかったのか、ギロリと睨みつける。
あたしっ…
「あぁ…初めて、とか言わないだろ?」
「~~!!///」
「マジで?」
ファーストキスだったのに!!こんなっ、最低な軽い男に…
ヨレヨレと腰がぬけていく。その場にしゃがみ込んだあたしはただ、ぼうっとしていた。