「お前いるし、他の奴いらねー」





眠そうに目をこする、楠。




ちょ、今のタイミングでそれは、反則っ…///




…なんて、言えないあたしは、膝に乗る彼を力なく叩いた。





「…痛ぇよ…。――――よっと…」





やっと起き上がった。かれこれ20分。足、しびれちゃうよ…





あたしがホッとため息をつくと、楠は笑みを浮かべて






「―――ん、ここ来い」





「んなっ?!///」





あぐらのっ…上?!!





恋愛経験薄いあたしに、それを求めるんですか?!




悶々と考えが浮かんでくる。






恥ずかしいし…





「早く。…俺に一日甘えられる権利があるんだけど」




「いらないし(笑)」




「強制だっての」




彼もまた、ため息をついて、あたしをあぐらの上にほり込んだ。