「だ、誰でもいいでしょ?!」
「よくない。お前は俺のなんだから」
はぁ?!
やっぱり、頭大丈夫?!
「意味わかんないし!あたしは、あたしのものでっ…!」
「くくっ…(笑)お前のが意味分かんねーよ」
「なっ……!」
アンタの論理が一番分からないっつーの!!
ふつふつと湧きあがる、変な感情を抑えつけて、あたしは楠の目をまっすぐ見据えた。
いつからあたしは、アンタのものになっ……
あ。ヤバ…。
「―――責任、とるよ?」
悪役がニヤリと笑う。
こ、怖い……。
「だからっ…」
「考えたんだろ?‘責任とらせる方法’」
明らかに押されてる、あたし…。
じりじりと近づいてくる楠にあたしはただ、後ずさりを繰り返した。