あたしの意志は変わらない。この先ずっと。
気づいたらこんなにもあんたに夢中になってる。
不思議だよね。
「俺らでさ、兄貴と決着付けにいこう」
「……けっちゃく…」
正直会うのもこわい。あたしを壊したあいつが憎い。怖い。
その感情ばかりが入り混じって決断を鈍らせてた。
だけど……
「―――うん、あたしも前に進まなきゃ…」
もうあいつのいうようにはならない。
猛を信じてれば大丈夫。
「絶対お前からあいつ引きはがしてやるから」
そういった猛の横顔はなんだか初めて会った時より…図書室であった時より、大人びて見えた。
「…ありがとう」
「おう」
短い返事にどれだけの決意が込められたかあたしには察知できなかったけど、ねぇ猛?
あたしね、もうなにも怖くない。そう思うことにする。
あんたの言葉信じてるから。
二人で顔を見合わせて 笑顔で空を仰いだ。
【決意 end】