―――今まで騙されてた?? 「ぜってー詳しく聞きだしてやる…」 隣で燃えてる猛に苦笑いしながら、ひそかにあたしも、なんて思ってたりして。 「なぁ」 「なに?」 唇の温もりがまだ残る間に 「授業サボろーぜ」 「…きょうだけだよ?」 「わかってるって。」 アンタはまたあたしの唇に温もりを重ねた。 ―――好き。大好き。 もう誰がどうなろうとあたしは、猛だけを見てく。