「たけっ………ンッ!?」
甘くて、深いキス。頭の芯がとけちゃいそうだよ。
「そんなによかった?俺のキス♪」
「ば、バカじゃん!?別に…モゴッ」
「じゃ、もう一回…ん」
照れ隠しもいいとこ。これじゃ、付き合ってます感丸出しだよ…。
だけど、拒めないのは、やっぱり好きだからかな。
口を聞けない南さんが、あたしを睨んでるけど…
「ぷはっ…息苦し…」
あたしは猛から肩をはがした。
「あ、悪ぃ。」
ニコリとほほ笑んだ猛の顔はいつもより少し赤い気がした。
「オイ、…雛乃」
「………。」
「こーゆーことだから。マジで」
「分かってるもん!雛そこまでバカじゃないよ…ヒック…」
泣きだしちゃったし。
「ご、ごめんね!?あたし、泣かせるつもりじゃなかっ「やっと雛、晃にぃとゆっくりできるし」
「「え?」」
授業開始まであと…3分。
そんななかのすごいカミングアウトに、猛もあたしも声をあげて 疑問を吐き出した。
「雛乃!?お前っ…」
「晃って、え?!猛のお兄ちゃんの、だよね!?え?」
何がなんだかわからないです…