「猛、今教室でお弁当食べてますよぉ?」
「嘘!?行こッ!ありがとね、雛乃ちゃん!」
勢いよく走って行った先輩の塊。迫力半端なかったなぁ。
って…今の雛乃ちゃんって…
目の前には、相変わらずちんまりして可愛い南さん。
「南さん……なんで…」
あたしを助けてくれた?
「勘違いしないでくれる?あたしもあの人たちとすること一緒だから」
「え(笑)」
逃げれないんだ…。
じりじりと迫ってくるあたしより小さい子。
「猛と付き合ったわけ?」
「や、うーんと…」
「ハッキリしてよ」
わぁ、さっきより言いづらい。目が本気だもんね。
でも…言わなきゃ。
あたしが掴んだ、猛の裾を踏みっぱなしにしておくわけにいかない。
「あたしっ…猛と…」