私にもこんな感情が残っていたんですねぇ。
まるで初心な乙女。
いえ、元々乙女ですけれどね。
乙女が初心だって事を忘れていただけです。
「俺で遊ぶな・・・。」
やっぱり溜め息を吐きながら言った貴方は、言葉尻に小さく、翠さん、と付け加えてくれた。
真っ赤になって私の手を放し、首に架けていたタオルで髪を拭く貴方がとても愛おしいです。
髪はすっかり乾いていて拭いている意味はないですけれど、大人な私は目を瞑って差し上げる事にしました。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…