男女関係なく入れ替わってきたバイト君達に、その都度、私なりに情が湧く。

 彼らが私の表面上しか見ていなくても、近寄ろうとしてくれていると分かればそれなりに嬉しいものなんです。

 それが私の浅はかな部分ですね。

 彼らが求めているのは、見目の良い私と街を歩いてみたいとか、都合の良い優しさを受け特別扱いされていると言う優越感に浸りたいだけなんです。

 だから彼らの理想と違う私を見た時、彼らは再び勝手に失望し、バイトを辞めていく。

 同じ事を何度も繰り返す私が一番悪いんですけどね。

 彼らの理想は分かっていて最初はしっかり演じているにも関わらず、馬鹿な私は途中で小さな望みを持ってしまうんでしょう。

 もしかしたら私の本心を見せても大丈夫かもしれない、と。