「寝ている間に逃げられたでしょうに、昨夜は気紛れで見逃しましたが二度目はないですよ?海賊を信用しちゃいけませんねぇ。」


 貴方はすっかり回復している。

 どこに遠慮する必要がありますか。

 本気で襲う気なんかないですけれど、私の予定を狂わせた貴方が悪い。

 遅ればせながら軌道修正させて頂きます。

 当初の予定通り貴方を虐めないと気が済みません。


「だから、その妄想癖どうにかしろよ。」


 捲れ上がって露わになった私の足を見て貴方の顔が赤くなり眉間に皺が寄る。

 溜め息を吐いて私の足から目を逸らした貴方の瞳が真っ直ぐ私を見つめて悪態吐く。

 白いだけでもやしの様な私の足にでさえ貴方は顔を染める。

 若さと張りは貴方の周りにいる娘達より若干劣っている筈なのに。