「気の所為にしても、随分、赤い顔ですよ?アタシの美しさがやっと分かりましたか。それで照れているんですね。なる程。だとしたら襲っても問題ナシですか?」
「問題アリです。止めて下さい。」
あら、即答。
でも視線は逸らしたまま。
おまけに私の美しさに関しては完全に聞かなかった事にしていますね?
泣きたくなってきました。
話しをするのも辛いのに全く、貴方はどこまで隠すつもりですか。
「じゃあ、その顔、止めて下さいます?アタシも犯罪者にはなりたくないんですけど、今日の竜哉サンには、理性をなくしせうなんですよねぇ。」
俯き加減の貴方を笑顔で覗き込む私は、さぞ楽しそうな顔をしている事でしょう。