「ごめんなさいね。
で、ほんとの名前…は…
『シェリア』よ。ちゃんと、覚えてね♡
みんなで付けた名前なんだから、大事にしなさい。」




「あぁ、あったんだ。
あたしにも。そーゆーの。」



「あたりまえぢゃない!」




「ふーん
シェリア…か。教えてくれてありがと。
大事にする。
まだ慣れないけど」




「ありがとぉっ
…シェリアっ!
これから大変な事、いっぱいあると思う。それでも、自分を信じて。強く、生きなさい。あたし達の分まで」




「ぇ…お母…さんっ!」




「それぢゃぁ…また会えたらいいわね。
ぃゃ…またねっ!ぜったい会おっ……………」




「いや!
行かないで!1人にしないで!
嫌だ!ねぇ!」




”あなたはもう1人ぢゃない。
いえ、あなたは最初から1人じゃないわ。
ほら、泣かないのっ”




「だめ!消えないで!
そばにいてよ…ねぇ…」





"じゃあね"





「おかぁ…さ…んっ



うぅっ……」