彼は話しを聞いて、王にはまだ言わないと言ってくれた。
その代わり、探りをいれてみるけど何も心配しないでシェルは待っててと言った。だから、シェルは彼のいう通り待った。二週間くらい。
そして、彼はシェルの元に帰ってきた。お土産話と共に。




お土産話。

それは…
この間シェルと面識を持ったカイルという男は次の王の座を狙ってる。そして、そのカイルのいる国。ルーカートの城では機密に策を練っている。そして、先日ここの城の者が殺された事件。シェルが予想したとおり、犯人はルーカートの城のものだった。だが、カイルかどうかはわかっていない。けど、シェルに相手がいるのは気づかれていないようだから、彼に危害が加わるような事は今のところはない。だか、シェルにどう来るかはわからない。それと、城のものを殺った理由はまだわかっていない。という事だった。
シェルは彼と共に王の所へ向い、全て話した。事実だと確信したから。



王はルーカートの城の主力の者たちを城に呼んだ。もちろん、呼んだ理由は誤魔化して。
そして、探るように彼らに問いかけた。
この間の現場に赤目を見たやつがおると言っていた。赤目はルーカート。ソナタ達の象徴だ。なぜあの時赤目のやつが居たかわからんのだが。一応探って見てくれぬか。
ルーカートの王は冷静だった。ただ。一言分かりました。と言っただけで動揺の顔ひとつ見せなかった。


話しが済み、ルーカートの者たちは帰って行った。
そして、その後は城には何の危害もなく平和になっていた。あの現場にいた赤目はきっと見間違えだと主張され王もみな様子を見る事にしたから。
と言っても念ため探りはいれていた。だか、そんな話は一切でないままあれから二年が経ち、シェルは18歳になっていた。


そして、結婚した。あの彼と。誰もが2人を祝福した。そう。あの2人以外は…