シェルは16歳くらいになっていた。



城の中を歩いていた時




キャー





誰かの悲鳴が聞こえた




シェルは声の聞こえた方へ走った




そこにはすでに城のたくさんの人が集まっていて、
中心には誰かが倒れていた




シェルは一瞬誰かと目が合った遠くで物陰に隠れていたフードを被った怪しい赤い目。口元が上がった瞬間すぐに何処かへ消えていった。



けど、今はそれどころではない。
倒れていたのは城の家来だった。血も流れていなかったが脈はもうほとんどなかった。調べても何の傷も無く、薬を飲まされた訳でもなかった。誰もが予想した犯人。王族の者。
王は全ての国の王族をこの城に集めた。





ここの城はこの星の中で一番大きい。
だから、この城の王がこの星の王となる。
シェルはこの星の姫。シェルは壇上で皆に話をしている王のとなりでずっと目を捜した。あの赤い目を。