「お母さんっ!!!
ねぇ、出て来て?あたしの前に来てよ。」





“ふふっ
星麗?あなたはいつからそんなに泣き虫になっちゃったの?
あたしの知ってる星麗はもっと強いはずよ。
どんな時もあたしには「へーきだもん!」とか言って笑ってくれてたのは何処の誰だったかしら?”





「えっ…」





なんでだろ?
涙が止まった





“星麗?
後ろ、向いて”





静かに振り向くとゆっくり世界が変わっていった





真っ黒な世界から真っ白な世界へ




その真っ白な世界とともに姿を現してくれた





「やっと、泣き止んだ。」




その人はそっと微笑んでくれた





「お母さんっ」