2010年12月20日
辺りはもうクリスマス気分。
ほとんどがカップル。
二人でロングマフラーを付けている。
アタシは一人ぼっちで駅前を歩いていた。
『もう少しでクリスマスかぁ・・・』
そうつぶやいた言葉に自分自身が落ち込んだ。
アタシ、高本 莉緒(たかもと りお)
17歳。高校には行ってない。行きたくない。
アタシが3歳の時、父親は借金を抱え込んで逃亡。
借金を払えきれなくなり、母親はアタシが5歳の時に自殺した。
兄妹がいないアタシはずっと一人。
5歳から今までずっと公園で暮らしていた。
食べ物は草。
それを気遣ってくれた叔母さん。
今から叔母さんの所へいく。
『・・・さむっ』
早く叔母さんの所へ行こう・・・。
「ねぇ。君どこ行くの?」
『・・・家』
車の窓ガラスにはカーテンがかかって中がよく見えない。
というか怪しすぎ・・・犯されるのかな。
それでも別にいい。
「風引くよ?」
『別に・・・もう引いてるし。』
「とりあえず乗りな~君の家は知らないから俺の家においでよ☆」
ヤられる場所なんか関係ないのに・・・。
とりあえず私は車に乗った。
『ねぇ・・・タバコないの・・・?』
「セブンスターでいい?」
『どうも・・・』
「ねぇ、君名前は??」
『・・・莉緒』
「そっかぁ。莉緒ちゃんねぇ・・・よし!決めた!」
『・・・何を』
「莉緒ちゃんのあだ名!」
・・・決めるなよ・・・
『・・・あだ名なんていらないし。』
「いいじゃん!莉緒ちゃんのあだ名はりぉにゃんね!」
『はぁ?なにその猫みたいなあだ名』
・・・ちょっぴり嬉しい。
「だってりぉにゃん猫みたいにツンデレだもん!」
『アタシツンデレじゃねーし!』
・・・他人からそう見えるならアタシってツンデレなのかな・・・
そう思うアタシっていったい・・・(汗)