「で?由樹も一緒に行っていいの?」
「多分大丈夫だと思うよ。でも、奏と奈留と修司はどうだろうね」
面白いことになりそうだって言いながらクスクス笑った怜。
相変わらず腹黒い。
「それじゃああんまり待たせるといけないから行こうか」
「あのセダン・・・・斎藤怜の所の車だったんですね」
「おや、気づいていたんですか」
「あれは気づいてくださいって言ってるもんでしょう?斎藤組の若頭さん」
2人とも笑ってるけど目が笑ってないよ。
腹黒い同士の話は怖いね。
しかも斎藤組のこと言っちゃってるし。
「・・・・・知ってるんですね。奏達にすら話していないのに」
「話してなかったの?でも修司は知ってるよ」
「え?なんて言ったの?」
「なんでもない。さっさと行こうよ」
「そうだね。早く帰りたいからね」
2人でさっさと車に向かって歩いていった。
怜は慌てずに後ろから付いて来た