あげはは窓から満月を見ながら呟いた。



「ごめんね・・・・・・・・・・

皆にそんな顔させてごめんね・・・・・

でもね私も皆が怪我するのは嫌なんだ。私だけ守られてるのが嫌なんだ。

だから私にも皆を守らせてよ・・・・!」


そういったあげはの顔は泣きそうだった。

滅多に表情を表に出さないあげはが声を上げてそう言った。


それはあげはの卑屈な思いだった。


「あげは・・・・・!!」


由樹はそう言ってあげはを抱きしめた。


「由樹ぃ・・・・・・・」


あげははそう呟いて眠りに落ちていった。