「椎は関係ないんじゃないの?」



掴んだ手に力を入れる。




「いた......」



顔を歪めた彼女。



「ちょっと、暴力は...」



「うるさいっ!」



大声で睨むように言い放つ。



ビクッと怯えている。



「こういう護衛のために習ったものは、本来一般人に使っちゃいけない。

だから、我慢してた。


...でも、もういい」



一度視線を落とし、眼光を鋭くし見上げる。



彼女たちは、何も言えずにただ怯えてる。