「あはは...」



苦笑しながら、地味に後ずさりする。



「何笑ってんのよ!」



だって、こういうときって笑うしかないって言うじゃん!!



逆にキレられても、対応の仕様がないし!



目の前のリーダーにしか警戒していなかった。




だからチャリンという音とともに、首からアレが消えた。



「あっ!」



驚いて誰に盗られたかを目で追いかける。



プラプラと揺らしている、あたしのネックレス。



イヤな笑みを浮かべる取り巻きの1人。