「あれ? 歩、その汚れ...」
やっぱり気付かれた...。
椎が指指すのは、あたしのローファー。
「あぁ、これ? 今朝、うっかりぬかるみを歩いちゃってさぁ...。もう最悪~」
泥が付いて、傷もハッキリとわかる。
もちろん、あたしはぬかるみを歩いてなんかない。
傷ひとつ付けないように、気をつけてるんだから。
勝手なあたしの推測だけど、犯人はさっきの女の子たちかな。
「ふーん...」
納得していないようにあたしを見る。
なぜかわからないけど、これは伝えるべきじゃない。
そう直感した。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…