ムカついたから、ノアを一本背負いして絞めようとする。





――――ひょい




ノアを掴もうと腕を伸ばしても、避けられるばかり。




なんで、こんなにすばしっこいのよーっ!!




苛々が増す。




「俺ねー。最近、ジュウドーっての習ったから、歩がしようとしたのお見通しーっ」




ヘラヘラと笑うノア。




それがさらにムカつく。




「もーいい!! 帰るからっ!」




ノアに背を向けて、早足で歩き出す。




「待ってよー」




笑顔で追いかけてくるノアには構わずに。