ごめんなさいねー。色気なくて。




まぬけ面のまま話すと、余計にまぬけに見えるから止めた。




頬を引っ張っていた手が離れる。





「嘘。歩は美しい」




愛おしそうにあたしの頬を優しく触れる。




カァーッと一気に頬が熱くなる。



なんとまあ、ストレートに。




言われ慣れてないあたしは戸惑った。




そして、頬を撫でていた指先は滑るように顎に触れる。