銃口を向けたまま、視線で椎を探す。






「あれっ、椎??!」




居たはずの場所に、姿がない。




一気に血の気が引く。






あたしが動いたから...




もしかして、椎が代わりに...




手の震えが増し、銃口が下へと傾く。





っ!!




気配を感じると、すごい勢いでナイフを向けて走ってくる男の姿があった。







間に合わない―――